長野市篠ノ井にある篠ノ井駅前商店会様からのご依頼で、商店会を中心とした町の情報を、フリーペーパー風にした冊子で紹介したいとのご依頼で、デザイン制作および監修を昨年から担当させていただいております。
今年で2年目になるこちらのフリーペーパー。(昨年の創刊号のご報告はこちらをどうぞ▷)篠ノ井駅前商店会様からは、いつもイベント開催告知用の折り込み広告をご依頼いただき、デザイン制作しております。それらは新聞などに折り込まれて、いわば受動的に受け取ってもらう形態のものです。一方で、この冊子は、駅や各店舗に置いてもらい、人々に能動的に自由に持ち帰ってもらうフリーペーパーのような形態です。
フリーペーパーと言っても、この冊子は内容にかなりのボリュームのある情報誌ではなく、商店会とその周辺の地域限定的な情報掲載のコンパクトな作りになっています。小さいながらも存在をアピールし、篠ノ井に住むみなさんが「お!」と気づいてくださり、自由に手に取ってもらうためには、表紙はそれなりにインパクトがないとなかなか手を伸ばしてもらえないのではないか、といったことを昨年の第1号から提案してきました。とくに若い世代の方に向けて、地域の魅力を再発見できるような雰囲気のもので。その甲斐あってか、昨年は初の試みではあったものの、それなりに評判の良い反応がいただけたようです。
そこで今回の表紙は、昨年のものよりももっと元気の出るような、町に活気を生むような、そんな色使いでのご提案をさせていただきました。発行の時期がちょうど4月1日。そこで早春の花として最近人気のあるミモザの花を表紙のイメージに採用。冊子の内容も子育て世代に焦点を当てているので、女性の活躍を意味する花でもあるミモザは、ちょうどぴったりのイメージかと考えました。子育てはもちろん女性だけのものではないのは当たり前ですが、子育て世代と言われてしまう世代の女性たちの、家庭以外での活躍を応援する、そんな意味も込められているはずの花かと思います。
ちょっとここで表紙デザインの意匠(のようなもの)をご紹介。
タイトルの『き点』の背景。なぜか下の境界線が波線ですね?
これ、なんだかわかりますか?
篠ノ井駅前商店会は、その名の通り篠ノ井駅東口の正面の道路沿いにある店舗の皆さんが運営されていらっしゃいます。商店の通りを進み、ふと駅方向に振り向くと、駅舎のすぐ向こうには山並みが見えます。その山並みのシルエットを表しているのがこの表紙の波線です。
この山並みは茶臼山にもつながっていて、長野市民には長年親しみのある山なのだとか。手軽に遊びに行けて、動物園や恐竜公園などがある、子ども達には人気の場所です。
フリーペーパーの中面はほぼ地図で埋め尽くしてほしいとのご要望。
町歩きには最適の情報かもしれません。今回はとくに、食べ盛りのお子さんたちにも喜んでもらえるような、美味しい食事を提供しているお店をピックアップしています。
それから、篠ノ井には大きな公園も多くあることから、広範囲に渡る地図も作成して、商店会から少し離れた区域の遊べるスポットの情報も掲載しています。
背表紙には、商店会のなかからピックアップした商品にスポットを当ててご紹介。「き点セレクション」と名付けて、掘り出し物が見つけられる商店会の魅力をアピールしています。
フリーペーパー『き点』の配布は、篠ノ井駅、篠ノ井駅前商店会の各店舗、篠ノ井にある幼稚園や児童館などにも置いてあります。
「あ! き点だ。」と気づいていただけたら、ぜひお手に取ってお持ち帰りください。
なんとなくワクワクする。ちょっと楽しくなっちゃう。そんな雰囲気作りのお手伝いができていたら、とってもうれしいです。
ご依頼主:篠ノ井駅前商店会 様 案件:A5版 外四つ折り 担当:エディトリアルデザイン/監修/表紙写真撮影
長野市篠ノ井にある篠ノ井駅前商店会様からのご依頼で、商店会を中心とした町の情報を、フリーペーパー風にした冊子で... read more
この度、長野市篠ノ井にある篠ノ井駅前商店会の皆さんと、フリーペーパーを創刊することになり、デザイン制作、および... read more